理由は、単純です。

コロナ禍で大幅に婚姻数が減少しました。

これは婚姻や結婚式を先延ばしにした結果です。

その間に溜まってきた潜在顧客が2022年になって顕在化したことで、

概ねブライダル業界の業績はコロナ前の状況まで回復したように見えます。

がしかし、その後は業界全体で新規来客数が頭打ちから減少に向かう可能性も否定できません。

ブライダル業界の復活に合わせてM&A案件数もコロナ禍前の水準近くに戻ってきていますが、

売却のタイミングを見誤ると取り返しのつかない結果になりかねません。

ブライダル会社に限らずM&Aの会社評価額の大きな要素は将来価値にあります。

現在価値は目に見える資産の評価額で大きく変動するものではありませんが、

将来価値は最近の収益力をトレンドで評価しますので、

右肩上がりの角度が大きければ大きい程高い評価額となります。
逆に右肩下がりの業績が始まってしまえばそのトレンドで価値評価をすることになるので、

評価額は日を追って下がっていきます。

例えば、現在10億円の価値（現在価値：3億円、将来価値：7億円）がある会社があったとして、

売却を1年遅らせただけで1億円（現在価値：3億円、将来価値：▲2億円）になるケースも容易に出てきます。

株の市場取引で言えば大暴落、大損となってしまいます。

ブライダル業界では世代交代が急速に進んでいます。

事業承継をお考えのオーナーでM&Aを選択肢としている方も多いと思います。
売り時を間違えないようにするために、万全を期するに越したことはありません。

まずは、自社の現在と今後の評価額を試算してみることから始めてはいかがでしょう。